人見知りを3秒で克服し、初対面で7時間も話せた術をナンバー1営業マンが伝授する

3秒で実践可能!うまい“聴き役”になる方法

続いて、2。感情を代弁してあげるとはどういうことでしょうか。
「言行不一致」という言葉があります。口で言っていることと、実際の行動が違うという意味ですが、それをもじれば、うまい聴き役とは、相手の「言心不一致(げんしんふいっち)」を踏まえて話が聞ける人のことを指します。

言心不一致とは、自分が口にしていることと本心が違うという意味です。  具体的な例で説明しましょう。

悩み相談を受けていると、相談者から「死にたい」と口にされることがあります。しかし、「死にたい」という表現はしっかり慎重に耳を傾ける必要があります。そもそも死にたいとはどういう心理状態なのかこちらは考えるのです。

すると、「死にたい」というのは、死にたいほど“ツラい”という心理状態であることがわかったりする。
さらに話を聞くと、そのツラさから解放されて気持ちが楽になりたいというのが本音だったりします。もちろん、他にも様々なケースがあります。

つまり、ここでは「楽になりたい≒死にたい」という意味だったんですね。
そのため、まずは
1:話を聞き、2:相手の感情を代弁するの順番に従って「死にたいほどツラかったんだね」と返すのが正解となります。  例えば友人から「仕事を辞めたい」と相談されたとしましょう。これも考え方は一緒です。  彼は辞めたいほど仕事や上司からのプレッシャーが“ツラい”という心理状態です。なので、このツラさから解放されて楽になりたいというのが本音です。

そのため、話を一通り聞いてあげたあとに「ツラいよね。楽になりたいよね」と答えるのが正解となります。
つまり、“聴き役”とは、相手の悩みに対していつ・どこで・なにが・なぜあったのか5W1Hの質問を繰り返して、事実を深掘りする作業ではなく、その事実によって相手がどんな感情になっているか代弁する作業と心得てください。
ここまでを図解にすると次のようになります。
【悩み1】死にたい→死にたいくらい( A ) →( A )に当てはまる感情を埋めます。ここでの正解は“ツラい”でしょう。よって回答は……

【回答1】死にたい→死にたいくらい(ツラい) →話を最後まで聞いてあげたあとに「ツラかったんだね」と答えるのが正解です。

【悩み2】彼氏からLINE返信がなく、別れたい→別れてしまいたいくらい( B ) →( B )を埋めます。ここでの正解は“寂しい”でしょう。よって回答は…

【回答2】彼氏からLINE返信がなく、別れたい→別れてしまいたいくらい(寂しい) →よって、話を最後まで聞いてあげたあとに「寂しいよね」と答えるのが正解です。  たった3秒で、うまい聴き役になり、自分が無理することなく相手と会話できるようになることがわかったのではないでしょうか。

このように考えれば、“聴き役”というのが決して難しい役回りではないことがおわかりいただけると思います。  またこうした傾聴力に加えて、「3:相手の話し方や会話のテンションに合わせること」も重要です。

聴き役とは、相手の鏡になることだと捉えてください。その人と同じになるのです。呼吸を合わせ、相手が敬語なら敬語、タメ口ならタメ口になること。仲良くなったらあだ名で呼び合うのもありでしょう。テンションを合わせるほど、相手はあなたに信頼を寄せ、たくさん話しをしてくれます。

そして、一通り話し終わったあとに、こちらは何も具体的なアドバイスはしていないのに「すっきりしました」「なんだか解決しました」「話していて楽しかったです」と言ってくれることがほとんどなのです。  もし、職場の同僚や友人から相談を受けたら、上記の3つのコツを踏まえて話を聞いてあげてください。そうすれば、人見知りを自覚しているあなたでも、無理なく会話を続けられるはずです。

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